相続について考えよう!売渡請求って何?


相続の中で、売渡請求という言葉があります。
この言葉を聞いた事がある人は、少数かもしれません。
株式に関する事なので、知らないと言っても仕方ありません。
今回は、この売渡請求についてお話していきましょう。

 

◆売渡請求とは


正式名称は「相続人に対する株式の売渡請求」と言います。
意味合いとしては、「株式会社は相続その他の一般継承により当該株式会社の株式を取得した者に対し当該株式を当該株式会社に売り渡す事を請求することができる旨を定款で決める事ができる」となっています。
これは会社法という法律で決まっています。
とは言うものの、法律に馴染みのない人にとっては、これを読んでもいまいちピンとこないかも知れません。
その目的を分かりやすく説明すると、ひとつは、株主(故人)に相続が発生した際に現在保有している株を相続人に分散させない為です。
そしてもう一つは、会社経営について詳しい人に株式を集中させることで株主総会や会社の経営をスムーズにしていく為、という目的があるのです。

 

◆売渡請求の条件とは?


では、この売渡請求の条件とは何かあるのでしょうか。
確認していきましょう。
①相続があったと知った日から1年以内に請求する必要があります
②株主総会の特別決議が必要
③分配可能利益の範囲内で株式の買取を行うこと
④売渡請求をする株式は譲渡制限株式であること
この様な条件がありますので、覚えておきましょう。
次は、売渡請求のメリットについてお話しましょう。

 

◆売渡請求のメリットとは?


売渡請求のメリットは、文頭でも少しお話しましたが、株式の離散を防ぐ事にあります。
そうする事で、スムーズな会社経営ができるからです。
これをもっと詳しく説明すると、同族会社の株主が亡くなった際に、当然この株式も相続の対象となり、相続人たちに振り分けられてしまうわけですが、この際にまったく株式には興味のない相続人に振り分けられてしまう可能性もあるのです。
そうなると迅速な決議や運営の妨げになりかねません。
これらを防ぐ意味で、相続人から株式を買い取り、会社の経営をよく知る人に株式を買い取ってもらう事で、より効率的な会社経営を行う様にしているのです。
株式に興味のない人からすれば、買いとってもらえて、代わりに現金が手に入るのであれば悪い話ではありませんね。

 

◆最後に


このように、売渡請求権は単純ではありません。
また今回ご紹介しきれなかった内容も、まだまだあります。
もし興味がある人は、今一度しっかりと売渡請求権に関して調べてみる事が良いかもしれませんね。
相続財産の中に株式が入っている人は、確認が必要です。