浅草漫才 発信基地


浅草観光の目玉の一つとして注目されているのが、落語や漫才などといった笑いの文化です。西の大阪・なんばと対をなす形で東の東京・浅草は笑いの文化を作り上げています。今回は、浅草のお笑い文化を支える漫才が公演されている劇場について紹介します。

■伝統ある劇場 ~浅草東洋館~

最初に紹介するのは、浅草東洋館です。その歴史をひも解くと、昭和26(1951)年までさかのぼります。その当時の名前は浅草フランス座で現在のように漫才などではなく、未成年者お断りのストリップ劇場として営業していました。 その当時の客層はみんな男性で、女性客は皆無で当然ながら目的は踊り子さんです。スケジュールの都合により交代時間が設定されますが、その間合いを利用する形で漫才やコントを試験的に上演しました。 劇場としては不評覚悟で導入してみたところ、「面白い」と評判が高かったため現在のスタイルが形成されました。昭和34(1959)年のことでした。これが東洋劇場として旗揚げし、今の東洋館を背負って立つことになろうとはその当時、誰が思っていたのでしょうか。 スタッフの中には、のちに国民的映画である「男はつらいよ」や、鉄道を題材とした映画「喜劇・急行列車」などで成功した渥美清氏や、人気コメディアンとして活躍した東八郎氏(いずれも故人※ご子息は、お笑い芸人の東貴博氏)もこの劇場のOBでした。 同じくスタッフとしてアルバイト勤務し、後年数多くのテレビや映画など多方面で活躍しているビートたけし氏も、この劇場がすべての始まりでした。 彼らの故郷(原点)は、この浅草にあったのです。 昭和46(1971)年、東洋劇場はいったん幕を下ろし、後述する浅草演芸ホールにコントなどを託す形で再びフランス座に改め、ストリップ専門の劇場に戻りました。 昭和57(1982)年の一時閉鎖を経たのち、昭和62(1987)年には再々スタートを果たしました。しかし、このころにはかつての栄光はすでになく、平成11(1999)年に閉鎖されることになりました。もはや、命運は尽きてしまったのかと思われました。 しかし・・・。 閉鎖翌年の平成12(2000)年、フランス座をリノベーションする形で浅草東洋館は復活し、それまでのストリップを取りやめる代わりに、漫才やコントなどといった「いろもの」中心の演芸が公演されています。 浅草東洋館のキャパシティなどについては、以下のとおりです。 【詳細情報】 ◎客席数 ・202名収容可能 ◎チケット代金 ・大人→2500円 ・学生→2000円 ・子供→1000円(ただし特別講演の場合は500円プラス) ※障がい者手帳所持の方と付き添いの方1名は500円引き ※予約の設定はありません。窓口にて直接購入となります ◎営業時間 ・11:30~21:30 浅草フランス座東洋館はいろもの中心とした演芸が開催され、今日も漫才やコントなどで多種多様に活躍する人たちや、未来のお笑い界を背負って立つ若手芸人たちが、先輩方の思いを引継ぎながら、今日も自分たちの持ち味に磨きをかけています。余談ですが、いろものといっても悪い意味ではなく落語以外の演芸全般の意味ですよ。

■もう一つの演芸ホール ~浅草演芸ホール~

次に紹介するのは、浅草演芸ホールです。東京五輪が開催された昭和39(1964)年、前述する浅草フランス座を増築する形で設立されました。落語を聞きたくも浅草ではそれを聞く環境が全然整っておらず、ほかの寄席まで足を延ばさなければならない状況でした。このホールの開設は、まさに朗報でした。 なお、当時は4・5階に入居していました。 昭和46(1971)年には東洋劇場を引き継ぐ形で1階へとお引っ越しし、本来の目的である落語のほか、数多くのテレビ番組の収録などにも使われました。東京放送で放映された「タイガー&ドラゴン」のロケ地としても活用されました。 現在は浅草東洋館と共存する形で、本来の落語だけでなく漫才やコントなど多種多様の「いろもの」も公演しています。 ちなみにキャパシティは以下のとおりです。 【詳細情報】 ◎客席数 ・340名収容可能 ◎チケット代金(夜割の設定あり) ・大人→2800円 ・学生→2300円 ・子供→1500円 ※特別公演については、200円プラスされます。ただし子供料金には適用されません。 ※障がい者手帳所持の方は500円引きとなります。 ◎営業時間 ・11:00~21:00

■住所などについて

二件とも共通していますのでひとまとめに紹介します。 なお、営業時間と入場料についてはそれぞれ異なります。 【詳細情報】 ◎住所 ・〒111-0032 東京都台東区浅草1丁目43番地12号 ◎お問い合わせ先 ・東洋館→03-3841-6631 ・演芸ホール→03-3841-6545 ◎交通アクセス ・首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線 浅草駅下車徒歩30秒 ◎備考 ・浅草駅と直結していますので、交通至便上便利です。また、共通事項として出演者はそれぞれ異なりますので、公式サイトでチェックしてください。

■漫才といえば・・・ ~一般社団法人漫才協会~

最後になりましたが、一般社団法人漫才協会について紹介します。 数ある演芸の中で漫才に特化し、それをお笑いのツールとして皆様に、その魅力と醍醐味を伝え、人材を育成しながらその伝統と技術を未来へと、継承していくことが目的とされています。同会の歴史をひも解くならば、昭和30(1955)年に設立されました。初代会長はリーガル万吉氏が就任しました。 その後はリーガル天才氏、内海桂子氏などと漫才界のトップスターが会長を就任し、現在は青空球児氏が会長です。 主な所属芸人はナイツやおぼん・こぼんにコント山口君と竹田君、BOOMERやU字工事など、皆様がテレビで一度はご覧になった方々が所属しています。

■まとめ

浅草と漫才について紹介しましたが、劇場は2件とも同じ場所でありながらライバルというわけではなく互いに共存しあいながら、浅草の笑いのルネッサンスを未来へ継承している聖地といえるでしょう。 東の浅草に西の難波。 この二つの都市に共通して言えるのは、笑いの文化の発信基地であることです。互いが互いに共存し、日本のお笑いルネッサンスをいつまでも守り続けていくことでしょう。 東京都浅草近辺で不動産の売買や物件探しをお考えの方は、株式会社日本不動産へ御相談下さい。お客様の立場に立って、お取引の成立までサポートさせていただきます。