相続における分筆登記とは、どういう意味?



両親が、年を取るごとに健康の事や、財産の今後の事が気になってしまいます。親が元気なうちに、しっかりと相続問題を話し合いたいものです。相続に関する問題はいろいろですが、分筆登記について何を意味するのかを掘り下げてみましょう。

分筆(ぶんぴつ)が意味する事

親などが所有している土地を、複数に分割して登記しておけば、相続の分割協議において揉める原因を減らす事につながります。遺産相続は、亡くなってから問題に向き合うよりも、亡くなる前に子供たちの事を心配しないで済むようにしたいものです。兄弟同士でも仲が良いとは限りません。トラブル回避の為にも、分筆登記は被相続人(親などの遺産)が、生きているうちに登記しておいた方が安心という事です。

分筆する場合と分割する事では、違いがある

一つの土地に対して分ける行為は同じ意味なのですが、登記簿上において登記がされているかどうかによる違いです。分割は、実際の土地を分ける行為ですが、登記の上では単一の土地として登記されているので、「分割」は現実的には、権利における効力を持っていないのです。 登記簿で一つの土地を、分けた数だけ登記する事で、「分筆」が権利における効力を持ちます。所有者が同じ場合ならば、どちらでも良いという事になりますが、相続問題や相続登記では、トラブルや登記のやり直しなどがある為に、今後の事を考えた場合の措置としては重大な意味を持っているのです。

分筆の特徴を理解しよう

権利関係について

先に述べたように、相続での分割や土地の売却においても、一つの土地を一部のみ売却したい場合にも、分筆する必要があります。権利関係を登記によって確実にする事なのです。一つの土地を全部売却する事や、一人に全部の不動産を相続する場合には、必要のない事です。所有権だけでなく抵当権等に関しても、一部のみの売却や分割には「分筆」が必要です。

異なる地目が登記できます。

土地の用途による区分には、「宅地」であったり「山林」であったり、「原野」や「田」と「畑」等に地目が分かれています。一つの土地で、地目が変更される場合には、「分筆」による登記の可能性があります。 農地の一部に建物を建築する場合に「分筆」が必要になり、「住宅用の土地」と「畑の土地」に分けるのです。

土地の評価を「分筆」による節税できる

土地の評価は、道路に面している事や形状によって評価額が決まってきます。一つの土地で評価するよりも、道路に面した価格の高い土地と、道路に面していない場合の価格の低い土地に「分筆」する事で、評価の合計が下がり、税金も安くなる場合もあるのです。(ただし、割合によるものですので、小さな土地では変化しない場合もある)

分筆する事のデメリットだってある

土地を分ける事は、使いづらくなる場合も考えられます。土地の大きさによって建築やリフォームができない事もあります。固定資産税が逆に上がる場合もあるので、注意が必要です。

分筆の注意すべき点がある

土地を分けた場合に、土地の面積が0.01平方メートル未満になる場合は、「分筆」ができません。市街化調整区域にしていがある事で、単一の土地の最低面積が決まっている場合があります。分筆の登記は、土地を管轄する法務局で登記する必要があります。 土地家屋調査士等の専門家に依頼すれば、全て代行してくれますが、個人で行う場合には、「筆界確認書」や「地積測量図」と「現地案内図」と専門的な書類が必要なので難しいかもしれません。法務局では、個人で申請する事を想定していないのです。申請して完了までには、約1カ月かかるとみています。

まとめ

相続における分筆登記とは、相続で分割する土地を、遺産を持っている親などが、分筆登記によって分ける事で、遺産相続によるトラブルや登記に対しての2度手間を減らす事が可能なのです。親が元気なうちに分筆登記する事を、お勧めします。 不動産の売却、購入に関してお悩みの際には【株式会社日本不動産】までご一報願います。