家賃収入管理に便利なエクセルの利用



賃貸借契約に基づく不動産投資に着手する際、家賃収入を把握しておくことはオーナーとして必須の事項と言えるでしょう。その場合、表計算ソフトの代表格とも言えるエクセルの活用が有効です。これによってどのようなメリットが見出されるのでしょうか。見ていきましょう。

エクセルの概要

IT企業の大手・マイクロソフト社により開発・提供され、高い普及率を誇る表計算ソフト、それがエクセルです。横長の方眼紙のような表示外観をなし、縦の行・横の列に並ぶマス目(セル)に文字や数字を入力することで、表の作成や計算を行うことが可能です。その基本的機能を応用し、その他様々な機能を併せ持っています。 手書きよりも手軽かつ短時間で、効率よく表を作成することができます。また、一般的な電卓と異なり、計算される前の入力数値がセルに残る形式が取られます。そのため入力した数値が確認でき、電卓と比較して計算ミスの発生が抑えられるというメリットがあるとも言えるでしょう。 数値を記入するタイプの表を作成する際には非常に有効です。その特徴を活かせば、賃貸住宅のオーナーにとって不動産運用に着手する際、役立つツールに相当すると言えます。 初歩的な活用例としては、家賃管理表の作成が挙げられます。

エクセルによる家賃管理表

月々の家賃収入に関して、支払い状況および納入家賃合計額を把握するには、家賃管理表の作成が有効な手段と言えるでしょう。表に記載すべき基本項目としては、賃貸者の指名とその方が借りている物件、家賃その他月内に支払われるべき金額、実際に支払われた金額、が挙げられます。 これを基に、エクセル上への表作成の手順について見ていきたいと思います。 まず、エクセルの行に、各項目を割り振っていきます。行に関しては左端から順に、A列・B列・C列…という具合にアルファベット順に数えていくことになります。A列から順に、物件名称・入居者名・請求額・入金額…といった具合に、項目を当てはめていきます。 その際、例えば物件名などでは、建物名称と部屋番号といったように、複数の行に分割して割り振っていくと良いでしょう。同じように請求額についても、家賃・共益費・その他費用・などのように区分けし、それら合計を請求額とすれば、より詳細な状況把握に活かせます。 エクセルの列については、物件ごとに割り振っていくことになります。アパートなど集合住宅であれば、1室ごとに1列ずつ当てはめていくわけです。行の数え方については最上列から順に、1行目・2行目・3行目…という具合に数字番号でカウントされることになります。 行と列の配置が終了したなら、実際の各名称および金額を入力していきます。その際、各部屋の合計請求額について、表計算機能を用いて自動的に算出表示されるようにすることが重要です。つまり、家賃や共益費その他費用のセルに入力した数値の合計が、合計請求額のセルに表されるよう設定するわけです。 その際の設定方法としては、関数機能に含まれるSUM関数(合計を算出する関数)を用いる、あるいは直接条件式を入力する、といった方法が挙げられます。 例えば、ある部屋の合計請求額がH列2行目のセルに入るとものと想定しましょう。加えて、同室の家賃はE列2行目、共益費はF列2行目、その他費用はG列2行目のセルに入るものとします。 表計算機能を用いる際、行と列の表示について〇列×行目の場合、「〇×」として表されるルールが適用されます。例えば、H列2行目であれば「H2」となるわけです。 以上の条件を基に、H2のセルに請求の合計を表示させる方法は次の通りです。SUM関数を用いる場合では、「=SUM(E2:G2)」とH2セルに入力します。これにより、同じ2行目について、E列からG列までの数値を足し算することになります。 自ら条件式を入力する場合には、H2セルに「=E2+F2+G2」と入力します。 これによって、入力したセルに計算結果が表示されるというわけです。 上記の方法を応用することで、さらに詳細な項目を表すことも可能となります。 例えば、列の中に未納額の項目を加え、その各セルに合計請求額から入金額を差し引いた額が表示されるよう設定すれば、支払い不足分についての状況も把握できるようになります。 また、各部屋の請求額および入金額の合計が指定のセルに算出されるよう設定することにより、その月の収入額が導き出されます。

さらなるエクセルの応用法

家賃収入の把握のみならず、使用範囲を拡大すれば、賃貸経営に大いに貢献すると言っても過言ではありません。 運用に掛かる経費など支出についても、エクセルに表記することによって適切な管理が図れるでしょう。収入分と支出分のエクセルデータをまとめれば、課税額が決定される確定申告などに備えて収支決算を表すことも可能となります。エクセル使用の有無により、年間の収支計算に要する時間と労力に格段の差が出ると言えるでしょう。 賃貸経営は不動産投資にも該当し、物件の適切な運用が事業成功の鍵とも言えます。キャッシュフローやNOI、IRRなどの指標に基づく収益計算を行うことで、有利な不動産の運用計画を見出すチャンスも生まれます。また、収支に関するリスクを察知し、対策を講じることにも繋げられるでしょう。 エクセルの有効活用は、そういった経営状況の把握に関しても大いに役立てられると捉えて差し支えありません。

まとめ

以上、家賃収入の把握などに役立つエクセルの使用方法について見てまいりました。エクセルに備わる機能をフル活用し、経理や運用計画に活かすことで、一層有利な賃貸経営体制に活かすことも可能と言えます。 不動産の売却、購入に関してお悩みの際には【株式会社日本不動産】までご一報ください。