土地売却の手順と相談先について
2020/8/23 - 売りたい人
土地を所有していても売却の経験がない方も多いと思います。今回は売却する際の手順から目的別の相談先について見ていきたいと思います。
土地売却の流れ
土地を売却する方法を把握するには、取引全体の流れを読みとると理解できると思います。まずは、売却の流れと不動産会社の選び方について一緒に見ていきましょう。
土地売却の流れは、以下の手順になります。
相場を把握する
売買価格を決めるため、相場を把握します。高すぎる価格では売れず、安すぎる価格では損をしてしまうため適正価格を調べる必要があるでしょう。
また類似の物件の売却価格や過去の取引実績などから、どの程度の相場で取引が行われているのかを調査します。調査した結果で価格を決めても良いのですが、プロの目で実際に査定をする方法もあるので賢く選択しましょう。
買主を探す
不動産会社と売出価格について検討し、買主を不動産会社に探してもらうのが一般的です。
すでに信頼のおける不動産会社がある場合は良いのですが、不動産会社との取引があまりない場合は不動産会社の選定も重要な作業になります。
契約をする
買主が見つかったら、売買契約書の締結を行い、物件の引き渡しで終了です。
不動産会社の選び方
不動産会社は住んでいる地域にも複数あるかと思いますが、物件やご自身の状況にあった会社を見つけることが何より重要です。
地元の不動産会社は、地域密着型の売却事情や地元ならではの売却ノウハウが豊富です。いくつかの不動産会社に足を運んで、実際に担当者と相談してみましょう。また会社だけではく、この担当者なら任せられるという不動産会社を見つけることがおすすめです。
目的にあわせて相談先を選ぶ
土地売却に関する相談には、以下のものがあげられると思います。
売却に関する税金は「税理士」
土地の売却において発生する可能性がある税の中で大きいものは、譲渡所得税のほか、印紙税や登録免許税、消費税などがあります。計算などが複雑なので税金に関する相談は税理士にしたほうがいいでしょう。最初は無料相談などを利用してみるのがおすすめです。
不動産の価値は「不動産鑑定士」
土地の価値を査定してほしい場合は不動産鑑定士に依頼しましょう。不動産鑑定士の場合は、不動産業者の価格査定と違い不動産の鑑定評価に関する法律に基づいて査定します。査定に要する時間は1ヶ月ほどです。これによって、公的な書類として利用できる不動産鑑定評価書が作成されるのです。ただし、その価格で売却できるわけではないという点、注意が必要です。
境界や測量に関しては「土地家屋調査士」
隣地との境界などが確定していない場合は、土地家屋調査士に依頼して境界を確定し、測量図を作成してもらいましょう。隣地との境である民民境界と、道路との境界である官民境界の両方とも確定する必要があります。確定していなくても買主が同意していれば問題ありませんが、確定していない場合は後にトラブルとなるリスクがあるため、買主が同意する可能性は低い傾向にあるでしょう。
登記変更や権利関係は「司法書士」
売却において必要となる売渡証書の作成、抵当権抹消登記、売却前の住所変更登記など、不動産の登記作成や所有権保存、移転については司法書士に相談しましょう。司法書士は登記に関連した多くの問題について相談や解決の手助けとなります。
相続やトラブル全般は「弁護士」
遺産の分割などの相談先は弁護士です。当事者間で合意ができないときやトラブルになったときに相談するようにしましょう。また契約関連で買主とのトラブルが起こった場合なども弁護士に相談するようにしましょう。
まとめ
土地の売却の流れや注意する点などを解説しました。実際に取引をしてみないとイメージできない部分があるかもしれませんが、初めて取引を経験する時に今回の解説した手順を知っていれば落ち着いて取引が行えるでしょう。
また、全体的にわからないことがある場合や、売却の流れなどについて聞きたいことがある場合は近くの不動産業者に相談するようにしましょう。
不動産の売却、購入に関してお悩みの際には【株式会社日本不動産】までご一報ください。

